どうしようもない銅賞ばかり取っていた都内の某中学校。知り合いがいたこともあり、2年半くらい前から教えに行き始め、昨年はなんとか銀賞、今年はめでたくGOLD金賞をいただきました🥇
前日の練習では、何をしてもダメな状況でしたが、スイッチの切り替えがうまく行き、本番は生徒たちなりにベストを尽くせました。
お年頃の子たちと信頼関係を築くのはそう簡単ではありませんが、関わった生徒が多ければ多いほど、こちらの引き出しも増えていくように思います。
2年前まで銅賞だった学校が2年で金賞に辿り着いたとなると、区内の学校などから注目されるはずです。区内のコンサートなども変な演奏は出来ませんので、そこは自覚してもらいたいところです。
日頃からきちんとやっていればそれが当たり前になるから、苦でもない。
しっかりやる姿勢がこの学校に根付いてきてることを信じています。
この夏練習で知ったんですが、
大会2日前に一人の生徒が37,0度超えの発熱をしました。今の学校教育では37,0度を超えると授業も部活も禁止だそうです。
学校の許可がおりず、その点は外部指導の私が何を言っても無理なのはわかっていましたが、大会当日、その子は36,9度まで下がり、学校に来ました。親御さんにも許可を得ていました。そして全員揃ったので気持ちを集中させて合奏をしていました。
そしたら30分くらいしたら熱測れ、と指令があり、測ると37.3度。
嫌な予感がしましたが、
『吹奏楽は全身運動なんだし、体温上がって当然でしょ、ここにいるみんな、顧問の先生だって37度以上あるかもしれません。
念のため、この子をサポートする保護者の方もいるし、冷えピタとかそういうのも用意してるし、親御さんが許可してるわけだし、熱がもっと上がったとしても責任を押し付けてくるわけでもないし、そこは家庭判断でいいでしょ』
と偉そうかもしれませんが言わないと出れなくなると思い言いました。その子は無事大会へ出れました。
私があそこで何も言わなかったらあの子はコンクールに出れなかったのかもしれません。青春という貴重な時間がなくなってしまっていたかもしれません。
もちろん吐いていたり顔色が悪かったら止めます。しかし、すごく元気で血色もよく、目も輝いていて本人は出たいとやる気満々。
黙ってはいられませんでした。
何かあったらその責任をすぐ学校のせいにする親たちがいたせいで、学校側はそういう行動をとっているのかもしれませんね。
37,0度こえたら授業も受けないなんて、すごい時代ですね。
それと、吹奏楽は文化部に属しますが、全身運動であることを認識されていないことに驚きました。
まぁ、たしかに楽そうに吹く人もいるけど、見えないところで腹圧をかけて演奏してるので、すごく体力が必要なのです。
コンクールで金賞を取れた喜びがこの学校の活力となり、音楽についてもっと興味を抱き、音楽を通して青春を満喫してもらいたい、これが私の中学生に対する願いです。
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